いつも人と比べて劣等感を持ってしまうのは、あなたの自己肯定感の低さのせいかもしれない
目次
- ○ 劣等感、持ちすぎて苦しくなっていませんか?
- ○ 劣等感を持ちやすいあなたは、自己肯定感が低いのかもしれない。
- ○ 劣等感を持っている人は、優越感も持ちやすい。
- ○ いつも人と比べてしまう、劣等感で苦しむあなたがまずすべきこと。
- ○ 人と比べて、劣等感を持ちやすいあなたがまずすべきこと。
- ○
劣等感、持ちすぎて苦しくなっていませんか?
世の中には、いろんな人がいます。
計算がうまい人がいれば、文章が書くのがうまい人もいます。
人に対する共感力がずば抜けている人も、やさしさでたくさんの人の心を救うことができる人もいます。
もしくは、年収や肩書が魅力的だったりする人もいますよね。
こういう人が身近にいたとき、あなたはどう感じますか?
無意識のうちに、その人とあなたを比べて引け目を感じたり、「自分なんか…」と自信を失ってしまうことはないでしょうか?
もちろん、自分の足りない部分を努力して補うことも時には必要かもしれません。
ですが、どんなにささいなことがらも他人と自分を比べてしまい、他人の優れた部分がかいま見えるたびに「自分なんて価値がない」と思ってしまうことは、必要以上にあなたの心を傷つけ、可能性や能力を否定してしまう苦しい状況に追い込むことにもなるのです。
劣等感を持ちやすいあなたは、自己肯定感が低いのかもしれない。
他人の優れた面を見るたびに毎回「こんな自分なんか・・・」と自分の価値を見失ってしまうあなたは、もしかすると自己肯定感が低いのかもしれません。
自己肯定感とは「ありのままの自分を認められる感覚」のことを指しますが、この感覚が低いと、「ありのままの自分」に価値があると思うことができなくなってしまいます。
自己肯定感が低い人は、何かしていないと価値がないと思ったり、だからこそ誰かに認められることで自分の価値を見出そうとしてしまいます。さらに、「ありのままの自分」に価値があるとは思えず、常に自分が劣っていると思ったり、結果として落ち込みやすいメンタルになってしまいがちです。
そんな人が、他人の優れた面にほんの少しでも気づいてしまったとき、本人の自己肯定感の低さからくる無価値感と、目の前の「他人の方が優れている」ことを結びつけてしまい、「自分にはやっぱり価値がない」という思い込みを強めてしまうのです。
劣等感は、思い込みにすぎません。他人の能力や肩書といったその人のほんの一部の特徴を、自分の中の特徴となんとか無理やり当てはめて「自分はこの人より劣っている」と解釈をしてしまっているだけです。
劣等感を持つことは悪いことでも変なことでもありません。ですが、劣等感を持つあまりに本来のあなたの価値を見失って苦しい思いをしたり、他人に振り回されてしまうのだとしたら、それは考えものですよね。
劣等感を持っている人は、優越感も持ちやすい。
劣等感を持ちやすい人は、無意識に「自分には価値がない」と思い込んでいるため、他人の優れた面を見ても「それに比べて自分はダメだ」という思考につなげてしまいます。
一方、この「自分には価値がない」と思い込んでいる人は同時に、誰かと比べることで「自分はこの人よりも優れている」と自分の価値を見出そうとすることも多くあります。「ありのままの自分」には価値がないと感じているからこそ、「誰かより優れている」という自分自身の価値の根拠を見つけることで「自分には価値がある。存在してもいい」という感覚を強く望み、自分より劣っていると感じる人に対して優越感に浸ろうとすることもあります。
当たり前ですが、自分と他人とを比べている限り、どちらかが劣っているか優れているという結論が必ず出ることになります。自己肯定感が低く、常に自分と他人とを比べて自分の価値をなんとかして見つけようとしている人は、優越感を得るというメリットの代わりに、劣等感で傷つくというリスクを負っている、と言うこともできます。
いつも人と比べてしまう、劣等感で苦しむあなたがまずすべきこと。
人と比べて、劣等感を持ちやすいあなたがまずすべきこと。
ここまでで、無意識のうちに人と比べて劣等感を持ってしまうことの背景をお伝えしてきました。
劣等感を持つことは悪いことではありません。時には劣等感があるからこそ努力し、成長できることもあります。
その一方で、劣等感の裏には優越感が潜んでいるために他人の様子を見て心が乱れてしまうこともあります。そして何よりも、人と比べることでしか自分の価値を認めることができないとしたら、あなたが存在する価値はあなたの周りの人に決められてしまうということです。
ですが、それは本来いいことだとは言えません。人として、存在しているだけで価値のあるあなた自身は、わざわざ他人と比べる必要なんかないはずなんです。
人と比べなくても、あなた自身にはありのままで価値がある。だからこそ、比べる必要もなく、「自分はこれでいい」と思えることが、他人の存在に必要以上に振り回されないコツです。
何がなくても、できなくてもいい。自分はこれでいい。
そう言ってあげる機会を、少しずつ増やしてあげてくださいね。